経理

経理は将来AIに仕事を奪われて無くなる?暫く大丈夫な理由とは

こんにちは、坂名(@sakana9v9you)です。

税理士法人に8年勤務し、現在は中小企業の経理部長をやっています。

  • 経理って将来的にAIに仕事を奪われるの?
  • 今から経理を目指しても大丈夫?

経理をやっていると、上記のような不安をよく耳にします。

それに対する僕の意見はTwitterで呟きました。

結論としては、現在経理で働いている人も、これから経理で働こうと考えている人も、暫くは大丈夫でしょう。

理由は上記のツイートでも述べましたが、令和2年現在、未だに紙の伝票を使い、会計システムが昭和で止まっている会社がとても多いからです。

さかな
さかな
要は未だに昭和で止まってる会社が多いのに、いきなりAIが普及するわけがないってこと
ねこ
ねこ
導入するのに資金も必要だしねー

ただし、だからと言って周りと同じように知識のアップデートを辞めてしまうと、自分の選択肢を狭めることになります。

これからの時代に経理マンとしてどう乗っていくのか、31歳という経理部長としては比較的若めの僕が解説していきます。

≫未経験から経理を目指す人はこちらの記事がオススメです。

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そもそもAIやRPAとは何なのか

AIとは

Artificial Intelligenceの略で、人工知能を指します。

人工知能と呼ばれるだけあって、「学習・判断・指示」が可能な知能を持つシステムです。

RPAとは

Robotic Process Automationの略で、意思のないロボットです。

1度覚えさせれば同じ作業を繰り返し行うため、現在人間が行っている事務的な仕事を代わりにこなせるロボットとして近年注目を集めています。

ねこ
ねこ
AIとRPAって何が違うの?同じに見えるけど
さかな
さかな
大きな違いは「意思を持って判断ができるかどうか」の違いだね

税理士法人に勤務していた頃、顧問先のエンジニアさんが「AIは頭脳、RPAは身体」と説明してくれました。

AIは自ら判断して指示を出すことが出来るが、RPAは自ら判断は出来ず指示通りに動くため、この例えはかなり分かりやすかったです。

経理がAIに仕事を奪われると言われる理由

経理のようなホワイトカラーの職種は、一般的にはAIやRPAとの相性が良いとされています。

人の感情が入る余地が少ない点やルーチンワークが多い点など、経理として働いている僕自身もその通りだと思います。

ホワイトカラーとは、「白い襟」の意味で事務系の職種一般を指します。対義語はブルーカラー。ブルーカラーは現場職を指します。

AIやRPAが人間に代わって作業可能な経理の仕事として、下記のようなものが挙げられます。

  • 給与計算
  • 仕訳業務
  • 各種帳簿作成
  • 請求書作成
  • 売掛金・買掛金管理 etc

ねこ
ねこ
えええ、ちょっと待って。ほとんどじゃん!ほとんど出来るじゃん!
さかな
さかな
うん、実際7~8割はAIやRPAが出来ると思うよ

逆に予算書の作成や決定などは人の感情や思惑が入るので、人間向きの仕事です。

あとは細かい税務的な知識を落とし込まないといけない仕訳などはAIやRPAでは難しいでしょう。

例えば25万円のカーテンを買ってきた場合、下記のような論点があります。

  1. 部屋ごとで固定資産計上する必要がある
  2. 中小企業者等の少額減価償却資産とするか、一括償却資産として計上するか

このように、どうしても人間が判断する必要がある作業が出てきます。

固定資産の購入以外にも福利厚生費と接待交際費の区分など、人間が知識+状況を判断しないといけないケースがあるので、100%経理の仕事をAIやRPAが行うのは難しいでしょう。

暫くは大丈夫だが徐々に縮小していくのも事実

上記で述べた通り、現在の経理としての業務の7~8割は、AIやRPAの進化と共に人間が行う必要が無くなっていくでしょう。

ただし、

人間が作業する必要が無くなる=直ちに仕事が無くなる

という訳ではないということです。

その証拠に、紙で伝票を作成する必要などないこの時代で、未だに紙の伝票を作成している会社が数多く存在します。

暫くは、一部のベンチャー企業などが積極的に取り入れるだけでAIやRPAが大企業や多くの中小企業に本格的に普及しだすのはまだまだ先の話でしょう。

ねこ
ねこ
暫く大丈夫なら安心だね!
さかな
さかな
だからと言って何もせずに時代が加速するのをただ待ってるのも違うと思うんだよね
ねこ
ねこ
どういうこと?
さかな
さかな
まだ本格的にAIやRPAが普及してない今から、自分に付加価値をつけておこうって話

AIの発展と共に多様性の時代が訪れる

10年前までは大企業に就職し、定年まで勤めるのが良しとされる時代でした。

時代は変わり、今はどうでしょうか。

副業禁止が当たり前だった昔と比べ、副業ブームなんて言葉を耳にするほど副業が世間に定着しつつあります。

転職市場も活発です。

「好きなことで生きていく」少し前では考えられないyoutuberという職業まで登場しました。

10年前と今と、何が変わったのでしょうか。

SNSで世間のリアルな声を簡単に聞いたり届けたりすることが出来るようになりました。

良いことも悪いこともすぐに日本中に情報が拡散されます。

youtuberという職業ができました。

それに伴って動画編集技術で生計を立てている動画編集者という職業も確立されました。

ブログで生計を立てている人もいます。

それに伴って、記事を書くライターも増えました。

優秀な人を集めたい企業側は、副業を許可するようになるのが自然の流れです。

昔は労働条件が悪くても、周りの友人や新聞の統計データなどで漠然と比較することしかできませんでした。

今はSNSで不特定多数の人と、能力・経験・労働条件を比較することが可能です。

当然、人はより働きやすい環境を求め、転職市場は活発になります。

採用した人が昔のように長く勤めてくれず、転職前提で採用するのであれば、企業側は多彩な人を求めるようになります。

要は色々なことが出来る人の方が、言葉は悪いですが使い勝手が良いからです。

では、この多様性の時代を経理的な視点で見てみるとどうでしょうか。

「時代と共にAIやRPAが進化しているけれど、普及はまだ先だから現状維持で問題ない」

この考え方は大変危険です。

今後20年30年先まで生き残る経理は、経理だけ出来る経理ではなく、

経理×「〇〇」を持っている人であり、今からその「〇〇」の準備をしている人だと考えます。

例えばですが、経理×プログラミングが出来たら、経理業務の7~8割がAIに奪われてリストラが始まっても、AIに任せる以上、プログラミングが出来る人に会社に残ってもらいたいと企業側は考えるでしょう。

仮にリストラされても、AIや会計システムを作る側の人間として生きていく道もあります。

経理×投資が出来る人であれば、投資の知識が経理で役に立つこともあります。

「前職で経理をやっていました。投資で利益も出しています」という人は、ただ経理だけをやっていた人よりも魅力的に映ります。

長くなってしまいましたが、もう既に始まっている多様性の時代に向けて、掛け算の片側を探してみてはいかがでしょうか。

AIやRPAに直ちに経理職が脅かされることはありませんが、それに胡坐をかいていると、時代に出遅れたスキルのない人間になってしまいます。

これは経理だけに限った話ではありませんが。

大事なのはAIやRPAによって作業効率が上がり、時間が余るようになった時、自分は何が出来るのか、ということなのです。

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